大阪の近代建築めぐり
- osakalabo
- 2019年12月11日
- 読了時間: 3分
更新日:2020年3月4日
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明治以降、工業や商業など近代都市として発展した大阪。そのため、大阪には当時建てられた近代建築の建物が多く健在しています。そんな大阪のレトロな建物を紹介しましょう。

大阪市中央公会堂
1918年完成。大阪の中心にある中洲、中之島にあります。
どこから見ても目立つ外観は大阪のランドマーク。
一人の商人の私財で建てられた、民間の力が強い大阪らしい建物。
今でも現役の公会堂として利用されています。


大阪倶楽部(おおさかくらぶ)
1924年完成、淀屋橋から一本入った裏手にあります。
外観からは変わらない重厚な歴史が感じられます。
開館以来、現在まで社交クラブの会館として利用されています。

ミライザ(旧陸軍第四師団司令部)
1931年完成、大阪城天守閣のすぐ横にあります。
大阪城天守閣と当時に、市民の寄付金で建てられました。
大阪城の景観とはかなりミスマッチな外観ながら、すでに馴染みのある光景に。
もともとは陸軍第四師団司令部の庁舎。その後は警察本部、さらに大阪市立博物館へ。
そして現在は外国人旅行者も訪れる商業施設に。
時代にあわせ、変身する建物です。

日本銀行大阪支店旧館
1903年完成。中之島の御堂筋沿いにあります。
外観だけでも銀行らしい、重厚な作り。
ベルギー国立銀行がモデルとか。
秋はイチョウの葉で埋め尽くされます。
向かい側にあったネオルネッサンス式の大阪市庁舎は、残念ながら1982年に解体されました。

綿業会館
1929年完成。本町通りに近い、三休橋筋沿いにあります。
ルネッサンス風の建物は国の重要文化財。
紡績業関係業界の寄付で建てられました。
東洋のマンチェスターと呼ばれるほど紡績業で発展した、かつての大阪を象徴する建物。
外観よりもクラブらしい内部の装飾が有名。
大阪倶楽部と同じ社交クラブの建物として利用されています。
館内の見学も可能。

旧大阪教育生命保険ビル(旧大中証券ビル)
1912年完成。三休橋筋沿いにあります。
赤レンガと花崗岩からなる外観はソウル駅と似た形式。
現在はフレンチレストランが入居。
100年以上も現役のビル。

高麗橋野村ビル
1927年完成。北浜の、堺筋沿いにあります。
かつて金融や証券、医薬業でにぎわった北浜を象徴する建物。
レトロな外観は目立っています。
1Fにカフェチェーンが入るなど、古さを感じさせません。

中央電気倶楽部
1930年完成。渡辺橋からも近い堂島にあります。
名前の通り、電気関係者によってできた社交クラブのビル。
外観はスペイン風レンガ仕立て。
こちらの建物もクラブの会場として現役で使われています。
5Fにはホールもあり、演奏会も行われています。

ー大阪にはおすすめの建物探検通りやスポットがあります。
三休橋筋(さんきゅうばしすじ)
土佐堀川から道頓堀まで、大阪の中心を南北に走る通り。
栴壇木(せんだんのき)橋の北側にある大阪市中央公会堂からはじまり、旧大阪教育生命保険ビル(旧大中証券ビル)や1930年完成の日本基督教団浪花教会、綿業会館、1930年完成の大阪農林会館など近代建築が次々とあらわれ、かつての船場の賑わいが感じられます。

北浜、中之島
堺筋沿いに、高麗橋野村ビルディングや1930年完成の生駒ビル、1922年完成の新井ビルがならび、土佐堀沿いにも1935年完成の外観を保存した大阪証券取引所ビル、1912年完成の証券仲買人の建物で登録有形文化財でもある北浜レトロビルなどがあります。
また北浜から難波橋を渡れば、大阪市中央公会堂や1904年完成の府立中之島図書館、その先に日本銀行大阪支店があります。

いかがでしたか?大阪らしい近代史が感じられる建物を見に、大阪の道を散策してみてくださいね。
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