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大阪の地下鉄の使い方

更新日:2020年6月2日

大阪を走る地下鉄。以前は「市営地下鉄」という名前でしたが、2019年から「大阪メトロ」に変わりました。でも実際は今でも「地下鉄」と呼ぶ大阪人が多いよう。大阪市内の隅から隅まで、一部は大阪郊外の門真市や守口市、東大阪市、吹田市まで走っている大阪地下鉄。

今日は大阪地下鉄のより良い「使い方」を紹介しましょう。



かんたん!縦と横しかない!

大阪の地下鉄が開通したのは1933年。現在の御堂筋線の一部である梅田ー心斎橋を結ぶ路線から始まりました。現在、7本の路線が運行しています。複雑そうですが、路線はとても覚えやすいのです。それは縦(南北)方向と横(東西)、2方向の地下鉄しかないから。

縦(南北)方向が四つ橋線、御堂筋線。堺筋線、谷町線、今里筋線。

横(東西)方向が中央線、長堀鶴見緑地線、千日前線

特に市内では碁盤の目のように地下鉄が交差しているので、とってもわかりやすいんです。

ちなみに長堀鶴見緑地線や今里筋線は他の路線より車両が少し小さめの、リニアモーターミニ地下鉄となっています。



名前が難しい!記号と色で覚えよう!

上でもあげたように、大阪の地下鉄の路線には、それぞれ名前がついています。

四つ橋(よつばし)線

御堂筋(みどうすじ)線

堺筋(さかいすじ)線

谷町(たにまち)線

今里筋(いまざとすじ)線

中央(ちゅうおう)線

長堀鶴見緑地(ながほりつるみりょくち)線

千日前(せんにちまえ)線

でも外国人には名前を覚えるのがちょっと難しい。日本人でも難しい。そんなときは色で覚えるのが便利。各路線には、それぞれシンボルカラーがあります。

御堂筋線=赤、谷町線=紫 堺筋線=茶 今里筋線=橙 中央線=緑 長堀鶴見緑地線=黄緑 四つ橋線=ピンク

路線図もその色で路線が表示されています。また路線図ごとのアルファベットがあります。

御堂筋線=M、谷町線=T 堺筋線=K 今里筋線=I 中央線=C 長堀鶴見緑地線=N 四つ橋線=Y

また駅名は、それぞれの路線に数字がついています。たとえば御堂筋線の梅田駅はM16、四ツ橋線のなんば駅はY15になります。駅の名前も記号でチェックすると覚えやすいかも。


人気の御堂筋線、すいているのは中津発または天王寺行き!

大阪の地下鉄でも一番混んでいるのは御堂筋線。大阪の2大中心である大阪駅と難波を結び、繁華街の心斎橋を通り、さらにもう1つのターミナルの天王寺まで結んでいます。おかげで御堂筋線はいつでも混雑。そんな御堂筋線でも、比較的空いている電車があります。1つは中津発の天王寺方面に向かう電車。もう1つは終点が天王寺の電車。もし混んでいたら、1本見送って次の電車を待ってみると、空いていることも。

ちなみに梅田と難波の間には、御堂筋線以外に四つ橋線もあります。梅田も難波も中心から少し離れていますが、より空いているのを選ぶなら四つ橋線を利用する方法も。

また梅田と天王寺の間にも、御堂筋線以外に谷町線があります。梅田も天王寺も御堂筋線の駅から離れていますが、御堂筋線より空いているかも。


乗り換えはホームの前か後ろ!

地下鉄での乗り換え。乗り換えは、駅ごとに、乗り換え先の路線が色別で案内されているので、案内に従っていくと乗り換えすることができます。乗り換えは近い路線どうしもあれば、やや遠い路線も。一番乗り換えが便利なのは大国町駅。四つ橋線と御堂筋線が方向別に、同じホームで乗り換えられます。南森町駅も、堺筋線と谷町線がクロスで交差しているので、いずれも階段1つで乗り換えができます。一方、本町駅の御堂筋線と中央線、西長堀駅の千日前線と長堀鶴見緑地線、なんば駅の四つ橋線と千日前線は移動距離が長く、かなり歩きます。

ちなみに駅の乗り換えは、ほとんどがホームの前と後ろから。乗り換えを急ぐときは、一番前か後ろの車両に乗りましょう。ちなみに路線によって、車両の数が異なります。一番車両の数が多いのは御堂筋で10両。一番少ないのは千日前線の4両。ホームによっては階段から停車位置まで距離がある駅も。御堂筋線のなんば駅は、梅田方面から向かう場合、南海方面に向かうなら前寄りの車両、近鉄や阪神大阪難波駅に向かうなら後ろ寄りの車両が最寄り。位置を間違えると乗り換えのためにホームを移動している間に次の電車が来るほど距離があります。


JRや私鉄と乗り換えが便利な地下鉄駅

梅田駅(JR,阪急、阪神)やなんば駅(南海、近鉄、阪神、JR)以外にも、野田阪神(阪神)、鶴橋(近鉄)、日本橋(近鉄)、天満橋(京阪)、北浜(京阪)、淀屋橋(京阪)、京橋(京阪)、天下茶屋(南海)など、JRや私鉄に乗り換えできる駅があります。谷町9丁目駅から近鉄の大阪上本町駅へ連結していますが、距離はかなりあります。


JR大阪駅近くにある3つの地下鉄駅は同じ駅!

JR大阪駅に最寄りの地下鉄駅は、大阪駅ではありません。梅田駅、東梅田駅に、西梅田駅。御堂筋線と谷町線、四つ橋線と、全部で3つも駅があります。名前も場所も違いますが、この3つの駅、30分以内に乗り換えなら、同じ駅扱いとなります。梅田駅から東梅田駅へ、または西梅田駅へ。それぞれ移動にかかるのは5分から10分ほど。30分以内なら歩いていける距離にあります。


高い地下鉄、1駅早く降りると50円違う!

大阪地下鉄の最低基本料金は180円。問題は次が230円、その次が280円と、50円ずつ料金が違うこと。つまり、1駅先で降りると、料金が50円も違うことに。もし駅と駅の間が近い区間なら、1駅ぶん早くおりて歩くと得かも。大阪の地下鉄ではICOKAやSUICAなどJR系のICカード乗車券を利用できます。毎回きっぷを買うのが大変なときは便利。チャージはJRの駅でも大阪地下鉄の駅でもできます。料金が足りない場合は、改札前の精算機で不足分をチャージできます。ちなみに3000円分の回数カードを買うと、300円分プラスで付いてきます。また料金が800円の1日乗車券もあります。また大阪周遊パスでも地下鉄に乗ることができます。


地下鉄で京都へ!

御堂筋線は北大阪急行に乗り入れて千里中央まで、中央線は近鉄けいはんな線に乗り入れ、生駒や学研都市まで行くことができます。また堺筋線は阪急電車に乗り入れ。地下鉄に乗って、そのまま京都まで行くことができます。また堺筋線は車両の長さが他の路線と異なり、ドアの数も異なります。

また四つ橋線と中央線は住之江公園駅とコスモスクエア駅で新交通システムのニュートラムに、改札無しで乗ることができます。


観光地も地下鉄で

大阪城には谷町線の谷町4丁目駅、長堀鶴見緑地線の森ノ宮駅と大阪ビジネスパーク駅など、最寄りの地下鉄駅が3つあります。大阪公会堂のある中之島にも御堂筋線の淀屋橋駅や四つ橋線の肥後橋駅、堺筋線の北浜駅が便利。新世界や通天閣にも堺筋線の恵美須町駅や御堂筋線の動物園前駅が便利。また黒門市場や道頓堀には堺筋線の日本橋駅が最寄り。日本橋駅は地下街のなんばウォークに直結し、地下街から地下鉄の車両を見ることができます。


女性専用車両もあります。

大阪の地下鉄には一部、女性専用車両があります。御堂筋ではすべての運行時間中、谷町線では朝の時間のみ。男性はあわてて女性車両に乗らないように注意しましょう。女性専用車両は駅の階段に近いことが多いです。


駅と車窓を楽しむ地下鉄

地下鉄開通当時に開設された梅田駅や淀屋橋駅、本町駅、心斎橋駅などはいずれも天井が高く、空間も広くてゆったりしています。これは東京など他の地下鉄では見られない光景。天井の放射状の蛍光灯も特徴的です。御堂筋線は近代建築として選ばれ、評価されています。

また地下鉄は地下ばかりでなく、地上を走る区間もあります。御堂筋線では中津と江坂の間、中央線はコスモスクエアから阿波座駅の間、谷町線は八尾南と長原の間、地上を走ります。普段は真っ暗な車窓ですが、この区間は淀川や天保山運河など川を渡ったり、町の風景をたのしむことができます。


JRよりも便利な地下鉄

大阪駅(梅田)と新大阪駅ではJRでも地下鉄でも移動することができます。地下鉄だと230円に対してJRが160円と料金も安く、所要時間も短め。でも新大阪駅と難波方面など大阪市内へ地下鉄で移動するならば、大阪駅で乗り換えるよりも安くなり、大阪駅での乗り換えの手間もかからないので便利。大阪駅(梅田)と天王寺の間も、JRでも地下鉄でも移動することができます。JRだと200円、地下鉄だと280円とこちらも料金に違いがあります。所要時間もJRが各駅で20分、快速で15分。地下鉄は15分とほぼ同じ。

天王寺からさらに地下鉄に乗って移動するなら、地下鉄のほうがお得。


いかがですか?大阪の地下鉄。縦横に走る地下鉄を乗りこなして、大阪観光に役立ててくださいね。


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